Gikot 各種コマンドの使い方

back

Last modified: Sat Sep 21 15:49:59 2002

このページでは Gikot のアプリケーション (Gikot クライアント) の 簡単な使い方を説明します。

注意: gclock、gbiff などのアプリケーションを起動するさいには かならずそれに先だって worldserver (Gikot サーバ) を起動させておく必要があります。


worldserver

- Gikot 仮想世界サーバ

書式
worldserver [オプション]
オプション
機能
Gikot サーバを起動し、仮想世界の管理とメンテナンスをおこないます。 これは CORBA サーバとしてふるまい、指定されたパスに IOR ファイル (デフォルトでは /tmp/gikot-ior) をつくり、 サブプロセスとして xgikot を指定します。 xgikot は描画および X のイベント管理をおこないます。

エージェントに使われる色や影はサーバ起動時に 指定できます。これらのオプションは xgikot にそのまま 渡されます。worldserver は xgikot とパイプで通信します。 X のセッションが閉じられて xgikot が終了すると、 worldserver も終了します。

(注意: orbit-python-0.3.1-sigchild.patch パッチを 当てない場合、ログアウト後 (Xのセッションが切れた後) も worldserver が終了せずに残ります。 この場合はセッションごとに手動で kill する必要があります)


gclock

- biff機能つきギコ猫時計

書式
gclock [-i 更新秒数]
gclock [-i 更新秒数] -t mbox -f スプールファイル
gclock [-i 更新秒数] -t maildir -d Maildirディレクトリ
gclock [-i 更新秒数] -t pop3 [-h ホスト名] [-u ユーザ名] -p パスワードファイル
gclock [-i 更新秒数] -t imap4 [-h ホスト名] [-u ユーザ名] -p パスワードファイル
機能
ただの時計です。指定された更新秒数 (デフォルトは 60秒) ごとに メールをチェックし、時刻を更新します。

pop3 あるいは imap4 を使う場合は パスワード文字列だけを格納したファイルをつくり (パーミッションを 0600 にするのを忘れずに)、そこへのパス名を -p オプションで指定してください。


gbiff

- メール着信をアニメーションで知らせる

書式
gbiff [-i 更新秒数] -t mbox -f スプールファイル
gbiff [-i 更新秒数] -t maildir -d Maildirディレクトリ
gbiff [-i 更新秒数] -t pop3 [-h ホスト名] [-u ユーザ名] -p パスワードファイル
gbiff [-i 更新秒数] -t imap4 [-h ホスト名] [-u ユーザ名] -p パスワードファイル
機能
アニメーション biff です。指定された更新秒数 (デフォルトは 60秒) ごとに メールをチェックし、新着メールがあればアニメーションを表示します。 ふだんは何も表示されません。

pop3 あるいは imap4 を使う場合は パスワード文字列だけを格納したファイルをつくり (パーミッションを 0600 にするのを忘れずに)、そこへのパス名を -p オプションで指定してください。

いまのところ、サポートされているアニメーションは 7種類 (イマノウチ、ワケ・ワカ・ラン♪、マチクタビレタ、 キタ━━(゚∀゚)━━!!、もう来ねえよ、ズサギコ、先生!) です。 これらはランダムに再生されます。 再生するアニメーションを制限したい場合は gbiff スクリプトを直接編集して、使用するアニメーションの部分を 適当にコメントアウトしてください (詳しくはソース参照)。


imanouchid

- イマノウチが踊る

書式
imanouchid [-i 秒数]
機能
マウスポインタが指定された時間 (デフォルトは 30秒) 以上 動かないと、イマノウチが出てきて踊り出します。 マウスが動くと踊りを中止します。キーボードは検知しません。

iyoud

- (=゚ω゚)ノ ぃょぅ がマウスポインタを追いかける

書式
iyoud [-i 秒数]
機能
「ぃょぅ」がマウスポインタを追いかけます。 ぃょぅはマウスが動いているときは止まっており、 マウスポインタが指定された時間 (デフォルトは 3秒) 以上 動かないときに行動を開始します。

gmt

- Gikot エージェント操作ユーティリティ

書式
gmt [list]
gmt d[elete] エージェント1 エージェント2 ...
gmt s[how] エージェント1 エージェント2 ...
gmt h[ide] エージェント1 エージェント2 ...
gmt q[uery] エージェント1 エージェント2 ...
gmt m[ove] エージェント 位置指定
機能
一般的なエージェント操作ユーティリティです。 何かのプログラムのバグなどでエージェントが画面上に 残ってしまったり、シェルスクリプトなどで エージェントを操作したいときに使ってください。 Gikot では各エージェントはそれぞれエージェント名を もっており (これは X のウインドウ名と同じになっています)、 ここではエージェントを指定するのにエージェント名を使います。

各コマンドの機能は次のとおりです。


アニメーションライブラリ

アニメーションライブラリは Gikot システムの lib/anim/ ディレクトリ内にあります。 これらは Python プログラムからモジュールとして呼び出すこともでき、 コマンドラインから直接実行してアニメーションさせることもできます。 いくつかのアニメーションはコマンドライン引数によってセリフを 変更することが可能です。

imanouchi.py
イマノウチが踊ります。
kita.py [セリフ]
キタ━━(゚∀゚)━━!!!!! が回転しながら画面を左から右に移動します。 引数を渡すと、「キタ」の部分のセリフを別のものに変えられます。
machikutabireta.py [セリフ]
モララーが茶碗をチンチンいわせながら催促します。 デフォルトのセリフは「ごはん、まだ〜?」です。
punpun.py [文字1 文字2 文字3 文字4 文字5 文字6]
「もう来ねえよ!!プンプン」が画面を左から右に走ります。 引数には「も」「う」「来」「ね」「え」「よ」「!!」の各パートを 別々に指定してください。 文字によってはズレが生じてしまうかもしれません。
sensei.py [セリフ]
生徒が発言します。 デフォルトのセリフは「先生!やっちゃいました!」です。
wakewakaran.py [セリフ1 セリフ2 セリフ3]
モララーが「ワケ・ワカ・ラン♪」を踊ります。 セリフは「ワケ」「ワカ」「ラン♪」の部分をそれぞれ別々に 指定してください。
zusagiko.py [ゲットするもの [砂はらい]]
ズサギコが画面右から「今だ! 〜ゲットォォ!」のセリフとともに ヘッドスライディングします。「〜」の部分をコマンドライン引数で 指定できます。デフォルトでは「1000」です。 引数の数を 2つにすると (2個目はなんでもよい)、 ヘッドスライディングのあと「何見てんだゴルァ!!」 といって砂をはらいます。

一般的なオプション

ほとんどの Gikot クライアントは、以下のオプションを認識します:

--ior=IORファイル名 または --ior=- または --ior=IOR:文字列
Gikot サーバとの通信に使う IOR ファイルへのパスを指定します。 IOR 文字列をそのまま指定することもできます。 IOR については FAQ - IORってなに? を 参照してください。 デフォルトでは、これは /tmp/gikot-ior です。
--geometry=エージェント位置 または --geom=エージェント位置
デフォルトのエージェントの立ち位置を指定します。 この形式は X のジオメトリ指定に似ており、 「符号 X座標 符号 Y座標」の形式で指定します。 たとえば -100+100 は 「画面右から 100ピクセル、画面上から 100ピクセル」の位置になります。 座標に 0 以上 1 以下の少数を指定すると、これは画面の大きさに 対する相対的な指定になり、たとえば +0.5+0.5 ならば 画面中央を意味します。

ここで指定した位置に従うかどうかは、 アプリケーションの実装に依存します。